はじめに
『ツナギメ × ツナギテ』を運営している『O-KINA』(おきな)と申します。
当サイトを閲覧いただきありがとうございます。
『ツナギメ × ツナギテ』は、人と人、人と物、物と物など、あらゆるものを繋ぎ合わすための「つなぎ目」と「つなぎ手」を発見し、新たなご縁を結んで広げていく場として立ち上げました。
主にサイト内での収益の8割を寄付する形で、子ども達の食事支援や学習支援、子供達の住まいである地球環境の保護に関わらせていただいております。
『ツナギメ ×ツナギテ』を立ち上げたキッカケ
今でも鮮明に覚えています。死に目に会えなかった母の手のぬくもり。私は小学校3年生の夏休み、9歳の誕生日を迎える前に母を癌で亡くしました。
母は胃癌でした。
とても我慢強い人だったのでしょう。
胃癌が見つかったときにはだいぶ進行していたのだと思います。
3回の手術を行いましたが大腸に転移してしまい、日に日に体力が衰え、鎮痛剤の副作用で幻覚を見るようになり、病院から一報があり急いで駆けつけたときには母はすでに亡くなっていました。
「まだ手は温かいから」と手を握ると母の手は温かく、しばらく母の死が理解できずにいると急にお腹が痛くなり、お手洗いに駆け込みただただ止まらない涙を流し続けていた記憶が残っています。
今にして思えば幼いながらに死というものに触れ、その死に裏打ちされた人生を送ってきたのでしょう。高校生のときには人を癒す仕事をしたいと自然と思うようになっており、高校卒業後は専門学校に進学し医療従事者の資格を取得して、健康に携わる仕事をしてきました。
気がつけば人々の健康に携わって20年以上が経過しており、自分自身が「今」ではなく「過去」の人間になりつつあると感じるようになったのです。徐々に朽ちて死を迎えると考えたときに、「どのように死ぬのか?」という疑問が湧き、自問自答が始まりました。
そしてたどり着いたのが「能面の翁」でした。
翁のような柔らかい優しい顔をして「悔いの無い人生だった」と逝こうと思ったのです。
チベット死者の書でこのような言葉がありました。
「誕生のとき、お前は泣き、全世界は喜びに湧く。死のとき、全世界は泣き、お前は喜びに溢れる。」
その言葉を聞いたときに、これが世界の理であるのならば、輪廻転生の仕組みであるのならば、これを超えていこうという思いが湧きあがってきたのです。
「死のとき、私は喜びに溢れ、全世界も喜びに湧く」ように、私も関わった人たちも笑顔で最後を迎えられる、そのような死に様に裏打ちされた生き様を見せていこうと。
能面の翁には、白式尉と黒式尉(三番叟)とがあります。
翁の能はおもに正月や慶事に上演され、白式尉には『天下太平』『国家安寧』、黒式尉には『五穀豊穣』の意味が込められています。
翁のように死に逝く生き様とは?
その答えは「未来へ投資する」ことでした。
未来とは子ども達です。
これから光り輝く子ども達に、その子ども達をサポートしている人達に、できることをやっていこうと決めたのです。
自分に咲いた花がしおれて朽ち果てる前に、子ども達の胸に、子ども達を支えてくれている方々の胸に花を咲かしていく。自分に咲いた花とは、知識であり、経験であり、そして知恵のことです。
多くの方々から学んだこと、経験させてもらったこと、学びと経験が合わさった知恵を還元していきなさいと、いつまでも手のひらに残っていた母のぬくもりが語りかけ、そして後押しをしてくれていることに気がついたのです。


今後の活動について
星の数ほどに点在する一つ一つの存在。
点と点が繋がると線になり、そこにもう一点加わると三角形の面になり、さらにもう一点加わると三角形が四つ合わさった四面体になります。
多くの点が合わさることで、初めは目に見えなかったものが目に見えるよう(平面)になり、そして手に触れることが出来るよう(立体)になります。
一つ一つでは見ることも触れることもできなかったものが、お互いに接点を持つことで見て触れられるようになり、それが社会のために羽ばたき貢献していけるように、つなぎ目、つなぎ手として新たな可能性を見つけ出しサポートをしていきます。
『O-KINA』のOはゼロであり空(くう)を表しています。
Oはトランプでいうところのジョーカーであり、変幻自在に姿を変えるオールマイティなカードです。O自体は意味を持たないが、関わる数字に意味を与えます。そしてOはお面の形であり、宇宙を表わしています。
『O-KINA』とは、空気のように普段は感じられないけれど無くては困るもの。
人と人、人と物、物と物の間、空間を充たし隙間を埋めることで繋がりを作っていく存在として、この世の中に関わってゆくもの。
Oとはそれぞれのお面であり、宇宙であり、理想の未来でもあるのです。
能では人が面を着けるのではなく、面が肢体を得ると言います。
一人ひとりが理想のお面を着け、そのお面を着け続けていくことで、お面そのものの存在へとなってゆく。
私達が子供の頃、縁日の屋台に並んでいたお面を見て、「着けてみたい」と思ったことがあるのではないでしょか。
ヒーローのお面を着けた子どもはヒーローになりきり、アイドルのお面を着けた子どもはアイドルになりきるのです。
いつの時代にも仮面ライダーなどの仮面物が人気なのは、人の中にある理想の自分へと変身したいという願望の表れなのだと思います。
現在はイラストを描いて、お守りという形でお渡しする活動を行っています。
カバラ数秘という統計学から、その人個人の性質、才能、努力が必要な部分を導き出し、それを色や形という周波数に変換して御守りにしていきます。御守りを持っている人の波動が上がるように、飾った部屋が快適になるように祈願して一枚一枚を手書きで作成しています。
今後の展開としては、木彫りの面を打っていこうと考えています。
個人の、または家のお守りとして、お面を持った方が理想の自分へと近づき、幸せになれるように、健康になれるようにと。
一人ひとりが理想の顔でこの世を去れるように、その顔を見た家族や友人や関わる人達が笑顔で送り出せるようにと思いを込めて。
令和7年2月吉日